Linuxのログファイルのローテーションについてまとめました。
ログファイルのローテーション
ログファイルに保存される記録データが多くなると、ディスク容量を圧迫し、ログの確認時間やCPU負担が大きくなります。
その問題を解決するために、「logrotate」を利用します。
logrotateは、指定したタイミングでログファイルのバックアップを行い、新しいログファイルを作成してログのローテーションを実施します。
logrotateの設定は、「/etc/logrotate.conf」と「/etc/logrotate.d」ディレクトリ内のに設定ファイルで行います。
「logrotate.conf」の設定方法
「logrotate.conf」は以下のように記述されています。の内容は以下のとおりです。
# ファイルの置き換え頻度(dailyなら毎日、weeklyなら毎週、monthlyなら毎月) monthly # 3世代分のファイルを保存(monthlyだと3ヶ月分残る) rotate 3 # ファイルの置き換え後、新しいログファイルを作成 create # バックアップ時にデータを圧縮するかどうか(デフォルトは圧縮しないため、#でコメントアウトされている。) #compress # 各ログの詳細設定ファイルは「/etc/logrotate.d」 include /etc/logrotate.d # wtmpログファイルは、毎月1世代のみファイルを置き換え、所有者がroot、所有グループがutmpの新しいファイルを0664のパーミッションで作成 /var/log/wtmp { monthly create 0664 root utmp rotate 1 }
「/etc/logrotated.d」の設定方法
各ログファイルの設定は、「/etc/logrotated.d」ディレクトリの設定ファイルで行います。
なお、syslogdで設定されたログの設定ファイルは、「/etc/logrotated.d/syslog」です。
/var/log/messages /var/log/secure /var/log/maillog /var/log/spooler # 最初の行で、どのログファイルに関する設定か記述 /var/log/boot.log /var/log/cron { # 複数のログファイルのローテーション後に、下の行の処理を1度だけ実行 sharedscripts # endscriptまでの処理をローテーション終了後に実行 postrotate # syslogdの動作中にファイルを移動した場合、syslogdは出力先のログファイルがわからなくなるため、syslogdにHUPシグナル送って設定を再読み込みさせる /bin/kill -HUP 'cat /var/run/syslogd.pid 2> /dev/null ' 2> /dev/null || true # コマンドの終了 endscript }
logrotate.conf(グローバル設定)では毎月ローテーションですが、例えばsyslogdのログファイルのみ毎週に変更することもできます。
その場合、括弧内のpostrotateより上に「daily」と記述します。
また、「missingok」と記述すると、保存先のログファイルが存在しなくてもエラーになりません。
「size 10M」と記述すると、ファイルサイズが10Mbytesを超えるローテーションがも可能です。
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