【ラズベリーパイ4】Real VNCで外出先のPCやスマホ・タブレットからリモート操作

ラズベリーパイ4とReal VNCで外出先のPCやスマホ・タブレットからリモート操作する方法をまとめてみました。

【手順0】Real VNCのアカウント作成

Real VNCを使えば、外出先のPCやスマートフォンからRaspberry Pi(ラズパイ)にリモートデスクトップ接続すうrことができまた、VPNのようにIPを固定したりDDNSを設定したり、ポート開放したりなどの面倒な設定が一切不要です。
VNC機能は、ラズベリーパイの標準OSであるRaspberry Pi OSにあらかじめ組み込まれているので、有効化するだけで利用できます。

まずは、Real VNCの無料アカウントを作成します。

● アカウント作成ページ(https://manage.realvnc.com/en/auth)にアクセスします。

● E-mailアドレスを入力してreCAPTCHAをチェックして「Next」をクリックします。

● 登録情報を入力して「Sign Up」をクリックします。
これでアカウント作成完了です(認証用メールがきたら、メールにある認証ボタンをクリックします)

【手順1】ラズパイのVNC有効化と固定IP化

● ラズパイのスタートメニューから、「設定」 -> 「Raspberry Piの設定」をクリックします。

● 上部タブから「インターフェイス」を選択し、VNCの項目を「有効」にチェックして「OK」をクリックします。

● ラズベリーパイを再起動すると、タスクバーの右のほうに水色の「VNCサーバー」のアイコンが表示されます(VNCの有効化完了)。

● 以下のように「/etc/dhcpcd.confファイル」を開いて以下のように追記して再起動することで、ローカルIPアドレスを固定化します。

interface eth0
static ip_address=192.168.1.100/24
static routers=192.168.1.1
static domain_name_servers=192.168.1.1

※以下3つは自分のLAN環境に合わせて適宜変更
有線LANの場合「eth0」→無線なら「wlan0」にします。
固定するローカルIP「192.168.1.100/24」
ルーターとDNSのアドレス「192.168.1.1」

● IP変更後は、ブラウザーでインターネットに接続できるか確認しておきます。

● タスクバー右のVNCアイコンをクリックし、「Sign in」をクリックします。

● 作成したReal VNCのアカウント情報を入力していき、サインインします。

● VNCアイコンを右クリックして「Option」を選択します。

● 左のConnectionsを選択して、クラウド接続を許可します。
※「TCPを用いた直接接続」はIPアドレスを指定して接続する方法で、チェックを外さなくてもいいですが、使わないならセキュリティ対策のため切っておきます。

● 次にデスクトップ画面の解像度を指定し、ディスプレイなしで遠隔起動してもデスクトップ画面を表示できるように設定します。
まず、ターミナルから以下のコマンドを実行します。

sudo raspi-config

● 設定画面が表示されるので、キーボード上下キーで、メニューから項目を選択します。

● 「2. Display Options」があればそれを選択してEnterを押します。
※なければ「7. Advanced Options」を選択

● 「Resolution」を選択してEnterを押します。

● 使用したい解像度を選択して、Enterを押します。確認画面が出たら、再度Enterを押すとメイン画面に戻るので、キーボードの左右キーで「Finish」を選択してEnterを押します。

【外出先の端末】VNC Viewerのインストール

外出先の端末(パソコン、スマホ、タブレット)にVNC Viewerを入れます。

● VNC viewerを入れます。ダウンロードページ(https://www.realvnc.com/en/connect/download/viewer/)にアクセスし、お使いのOSの項目へ進んで下さい(WindowsパソコンならWindowsアイコンをクリック)。

● 選択したOSに応じて、VNC Viewerのインストーラがダウンロードされます。ダウンロードされたら実行してインストールします。

OS 補足
WindowsやMac インストーラを実行し、Englishのまま「OK」をクリックし、「Next」、「I accept the terms in the License Agreement」をチェックして「Next」、「Next」、「Install」、終了画面が表示されたら「Finish」をクリックすればインストール完了です。スタートメニューから起動できるようになります。
Android、iOS VNC Viewerのアプリページに飛ぶのでそこからインストールします。

● VNC Viewerを起動します。

● 「Sign in」の画面が表示されたら、Real VNCの無料アカウントのメールアドレスとパスワードを入れて、「Sign in」をクリックします。

● サインインに成功すると、以下の画面のようにVNC Serverがインストールされて起動中のアクセス可能なPC(今回はラズパイ)の一覧が表示されます。

● リモート操作したいものをクリックし、アクセス先にログインパスワードを入力して、「OK」をクリックするとリモート操作できます。

ローカルIPを指定して操作

同じLANにある端末からIPアドレスを指定して操作する場合、以下の方法でログインきます。

● VNC Viewerを起動すると詳細設定画面が表示されるので、VNC ServerにRaspberry Piの固定IPアドレスを入力します。Nameにはスキな表示名を入力します。他の設定はデフォルトのまま「OK」をクリックします。

● Raspberry Piが接続先として登録されるので、アイコンをクリックします。

● 警告が表示されたら「Continue」をクリックします。

● Raspberry Piのユーザー名とパスワードを入力し「OK」をクリックします。
デフォルトのユーザー名は「pi」、パスワードは「raspberry」

● ウィンドウ内にRaspberry Piのデスクトップが表示されれば接続成功です。
PCのマウスやキーボードでRaspberry Piを操作できるようになります。

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