【Linuxコマンド】tracerouteとオプションの使い方

Linuxコマンド「traceroute」とそのオプションの使い方についてまとめました。

tracerouteコマンドとは

tracerouteコマンドは、相手ホストまでの経路を調べることができる機能です。
(Windowsでは、tracert)
つまり、相手ホストに到達するまでに経由するルータ(ゲートウェイ)の情報がわかります。
それにより、トラブル対応時に経路上のルータのルーティング設定が正しいか確認できます。

tracerouteコマンドのオプション

tracerouteコマンドは通常「traceroute + 宛先IPアドレス」で実行しますが、この後にオプションの値を変えてやることで、設定を変更できます。

tracert[ -d][ -h 最大ホップ数][ -j ゲートウェイリスト][ -w タイムアウト時間] 宛先IPアドレス or ホスト名
オプション 説明
-d 結果に表示するIPアドレスからDNSホスト名への名前解決を行わない
-j 経由すべきゲートウェイ(ルータ)のアドレスを指定(最大9個)
-w タイムアウト時間[ミリ秒]を指定

traceroute試験

①コマンドプロンプトを開きます。

②以下のコマンドを実行します。

tracert www.google.co.jp

③以下のような出力が得られます。

(実行環境はWindows10 64bit)

左端の1から17までの番号は、相手ホスト(google.co.jp)に到達するまで経由したルーターの数(ホップ数)です。
その右にあるms単位の数値3つ往復時間(tracertコマンドを実行したパソコンから途中のルーターにパケットを送って応答が返ってくるまでの時間)です。 そして、その左端にあるのは経由したルーターのIPアドレスです。(最後の行はルーターではなく,あて先のホストのIPアドレス)

このように、コマンド「tracert 対象のIPアドレス(もしくはホスト名)」を使うことで相手ホストまでの経路を調べることができます。

【Linux超入門】システムの基礎とよく使うコマンドなど徹底解説
Linuxシステムの基礎とよく使うコマンドなどについて入門者向けに解説します。

コメント