Linuxコマンド「ls」でディレクトリ内にあるファイルをリスト表示する方法についてまとめました。
lsでディレクトリ内のファイルリストを表示
lsコマンドは、ディレクトリ内のファイルをリスト表示できます。
ls [オプション] [ディレクトリ名]
オプション | 説明 |
---|---|
-a | 「.」で始まる隠しファイルも表示 |
-F | ディレクトリはファイル名の末尾に ‘/’、 実行ファイルは ‘*’、リンクには ‘@’ をつけて表示 |
-i | i-node番号を表示 |
-l | 各ファイルとサブディレクトリの詳細情報(所有者・グループ・サイズなど)を表示 |
**-R** | 配下にあるすべてのファイルやサブディレクトリを表示 |
-t | 最終更新日時が最新のものから順に並び替えて表示 |
実行例
コマンドの実行例です。
$ ls -a . .. .designer .fonts.cache-1 .gem .gitconfig AppData Application Data Contacts Cookies (以下省略)
上記の例はカレントディレクトリ内にあるファイルを隠しファイルも含めて表示している例です。
カレントディレクトリ内のファイル・ディレクトリの「詳細情報」を「隠しファイルも含めて」「最終更新日時が最近のものから順に表示」したい場合は次のように行います。
$ ls -alt total 21872 drw-rw-rw- 2 username 0 49152 2016-08-07 16:06 Cookies -rw-rw-rw- 1 username 0 15990784 2016-08-07 01:57 NTUSER.DAT drw-rw-rw- 2 username 0 8192 2016-08-07 01:36 Application Data dr--r--r-- 3 username 0 32768 2016-08-07 01:16 Downloads drw-rw-rw- 2 username 0 24576 2016-08-06 17:43 Local Settings dr--r--r-- 9 username 0 4096 2016-08-03 15:17 .. (以下省略)
上記の例は3つのオプション(-a ,-l, -t)を同時に実行しています。
【使用例】パーミッションの確認(ls -l)
「ls -l」コマンドでカレントディレクトリ内のファイルのパーミッションを確認できます.
$ ls -l total 804 drwxr-xr-x 3 root root 4096 Feb 20 08:50 NetworkManager drwxr-xr-x 2 root root 4096 Feb 20 08:51 PackageKit drwxr-xr-x 7 root root 4096 Feb 20 09:15 X11 -rw-r--r-- 1 root root 3028 Feb 20 08:48 adduser.conf drwxr-xr-x 2 root root 4096 Feb 20 09:15 alternatives drwxr-xr-x 3 root root 4096 Feb 20 08:50 apparmor drwxr-xr-x 7 root root 4096 Feb 20 08:51 apparmor.d drwxr-xr-x 3 root root 4096 Feb 20 08:51 apport drwxr-xr-x 7 root root 4096 Feb 20 08:49 apt -rw-r----- 1 root daemon 144 Nov 13 2018 at.deny -rw-r--r-- 1 root root 2319 Feb 25 2020 bash.bashrc
「-rw-r–r–」や「drwxr-xr-x」などが, ファイルの権限設定を表します.
場所 | 読み方 |
---|---|
最初の1文字目 | ファイル種別を表しています。 |
2文字目から4文字目 | ファイルの所有者(User)に対する権限 |
5文字目から7文字目 | ファイルの所有グループ(Group)に対する権限 |
8文字目から10文字目 | その他のユーザー(Others)に対する権限 |
最初の1文字目(ファイル種別)
種別 | 意味 |
---|---|
– | ファイル |
d | ディレクトリ |
l | シンボリックリンク |
「-rw-r–r–」だと以下のとおりになります.
- 最初の1文字目が「-」
- 「ファイル種別」が「ファイル」
- 2文字目から4文字目が「rw-」
- 「所有者」に「読み取り」と「書き込み」の権限がある
- 5文字目から7文字目が「r–」
- 「所有グループ」に「読み取り」の権限がある
- 8文字目から10文字目が「r–」
- 「その他」に「読み取り」の権限がある
【実行例】「ls -l」コマンドでパーミッションを確認
「ls -l」コマンドで以下の実行結果が表示された。
-rw-r--r-- 1 user01 group01 20 Jul 11 15:21 test.md
この場合、ファイル「test.md」のパーミッションが以下のように設定されていることがわかる。
- グループ「group01」に属しているユーザは読み取り権のみある。
- その他のユーザには読み取り権のみある。
404 NOT FOUND | Linux超入門
【使用例】ディレクトリの詳細情報のみ表示(ls -dl)
ディレクトリの詳細情報のみを表示させたい場合、以下のコマンドを実行します。
$ ls -dl /home lrwxr-xr-x 1 root wheel 25 4 23 13:38 /home -> /System/Volumes/Data/home
【使用例】inode番号を付けてファイルやディレクトリを表示
inode番号を付けてファイルやディレクトリを表示するコマンドは以下のとおりです。
$ ls -i 1604951 AndroidStudioProjects 2648060 Applications 6193924 Creative Cloud Files 236459 Desktop 236503 Documents 236505 Downloads 140424668 Google Drive
inodeとは、ファイルの属性(パーミッションや所有ユーザなどの情報)を格納するものです。
全てのファイルには対応するinode番号があります。
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