Linuxのiostatコマンドの使い方と実行例についてまとめました。
CPU使用率とI/Oデバイスの使用状況を確認(iostatコマンド)
iostatコマンドは、PU使用率、I/Oデバイスの使用状況を確認できます。
sysstatパッケージの一部機能で、利用するには別途インストールが必要です。
iostat [オプション] [更新間隔 [回数]]
オプション | 概要 |
---|---|
-c | CPU使用率のみ表示 |
-d | I/Oデバイスの使用率のみ表示 |
-g グループ名 | 最後にグループ名を使って合計を表示 |
-h | 読みやすい表示形式で表示(デバイス名と統計行情報の行を分割) |
-j 種類 | 永続的な名前で表示 |
-k | KB/secの間隔で表示 |
-m | MB/secの間隔で表示 |
-N | デバイスマッパーの名称で表示 |
-p デバイス | 表示対象のデバイスを指定 |
-t | 計測時刻をで表示 |
-T | 合計のみ表示(「-g」と共用) |
-x | 拡張ディスク統計情報を表示 |
-y | 繰り返し表示する場合、最初に表示される「システム起動時からの統計情報(平均と合計)」を省略 |
sysstatパッケージのインストール
sudo apt-get install sysstat
sudo yum install sysstat
【実行例】
$ iostat Linux 6.1.21-v8+ (raspberrypi) 2023年12月28日 _aarch64_ (4 CPU) avg-cpu: %user %nice %system %iowait %steal %idle 0.76 0.00 2.02 0.11 0.00 97.11 Device tps kB_read/s kB_wrtn/s kB_dscd/s kB_read kB_wrtn kB_dscd mmcblk0 6.22 0.49 20.38 68.97 841415 34890245 118056588
【CPUの平均使用率(avg-cpu)】
項目 |
---|
%usr|アプリケーション(ユーザーレベル) |
%nice|アプリケーション(ナイス値による優先指定) |
%system|カーネル(システムレベル) |
%iowait|アイドル状態(ディスクI/Oリクエスト待ち) |
%steal|他の仮想CPU向けのハイパーバイザ処理 |
%idle|アイドル状態(ディスクI/Oリクエスト待ち以外) |
【I/Oデバイスの使用状況(Device)】
mmcblk0 → 物理的なSDカードデバイス
項目 | デバイス使用状況の内訳 |
---|---|
tps | 1秒当たりのI/Oリクエスト数(transfers per second) |
kB_read/s | 1秒当たりの読み出し量(KB単位) |
kB_wrtn/s | 1秒当たりの書き込み量(KB単位) |
kB_read | 読み出し量の合計(KB単位) |
kB_wrtn | 書き込み量の合計(KB単位) |
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