LinuxのSCSIについてまとめました。
SCSIとは
SCSI(Small Computer System Interface)は、コンピュータとデバイス間のデータのやりとりを行うインタフェース規格の1つです。
デイジーチェーン接続という、各デバイスを数珠つなぎように繋いでいきます。
- SCSIデバイス
- SCSI上のバスに接続されたデバイスのこと。SCSIデバイスは1つのSCSIバスに接続する必要がある。
- ターミネータ
- SCSIのバス終端に接続されるハードウェア。
- バスの終端で信号の反射波が発生し、信号が不安定になるのを防ぐ。
- SCSI ID
- SCSIデバイスを識別するための固有の番号(重複はNG)。
- 7→0、15→8の順にバスを使用する優先度が高くなる。SCSIデバイスコントローラ(SCSIホストアダプタ)のIDは7が割り当てられる。
- SCAM
- SCSI IDを自動設定できる拡張仕様。
- SCSI BIOS
- 一部のSCSIホストアダプタに搭載されているBIOS。
- SCSIコントローラのSCSI ID、データ転送速度、内臓ターミネータの設定などが可能。
- コンピュータのBIOSのように、起動時にキーを押し続けると、SCSI BIOSの設定画面を開ける。
SCSIデバイス情報の確認
SCSI接続されているデバイスの情報は「/proc/scsi/scsi」に保存されています。
$ cat /proc/scsi/scsi
SCSIデバイスファイル
デバイスファイルは「/dev」ディレクトリに格納されています。
SCSIディスクの場合、デバイスファイル名は、「ディスク名 + パーティション番号」となっており、何番目のSCSIディスクであるか判別できます。
デバイスファイル名 | 概要 |
---|---|
/dev/sda1 | 1番目のSCSIディスク(HDDもしくはSSD)の1番目のパーティション |
/dev/sda2 | 1番目のSCSIディスク(HDDもしくはSSD)の2番目のパーティション |
/dev/sdb1 | 2番目のSCSIディスク(HDDもしくはSSD)の1番目のパーティション |
/dev/scd0 | 1番目のSCSIディスク(CD-ROMドライブ) |
/dev/st1 | 1番目のSCSIディスク(テープドライブ) |
【例】
sda → 1番目のSCSIディスク
sdb → 2番目のSCSIディスク
sdc → 3番目のSCSIディスク
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