Linuxコマンド「grep」でファイル内の文字列を検索する方法についてまとめました。
ファイル内の文字列検索
grepコマンドは、ファイル内の文字列を検索できます。
grep [オプション] '検索文字列' ファイル名
オプション | 説明 |
---|---|
-i | 大文字小文字を区別しない |
-v | 指定した文字列を含まない行のみ表示 |
-n | 行番号を付けて表示 |
-c | 表示した総行数を表示 |
-l | マッチしたファイルのファイル名のみ表示 |
-o | 一致した部分のみ表示(このオプションなしだと行全体を表示 |
-h | ファイル名を表示しない |
-e パターン | パターン(正規表現)を指定(これがない場合は最初のパラメータがパターンになる) |
-r | ディレクトリを再帰的にたどって検索 |
-A 行数 | 一致した行の後も指定した行数を表示 |
-B 行数 | 一致した行の前も指定した行数を表示 |
-C 行数 | 一致した行の前後も指定した行数を表示 |
-E | 拡張正規表現を使用 |
-L | 一致しなかったファイルのファイル名を表示 |
-H | 検索結果の出力にファイル名を付加 |
主なパターン | 意味 | 例 |
---|---|---|
^ | 行先頭の文字列に一致 | ^xyz → xyzで始まる全ての行に一致 |
$ | 行末尾の文字列に一致 | xyz$ → xyzで終わる全ての行に一致 |
. | 1文字に一致 | ^x . . z → xで始まり、任意の2文字、次にzが続く文字を含む行に一致 |
[] | 集合の1つに一致 | [Xx]yz → Xyzもしくはxyzを含む行に一致」 |
[ ^ ] | 集合中にない文字に一致 | [^X-Z]abc → XからZ以外の文字の後ろにabcを含む行に一致 |
* | 直前の文字の0個以上の繰り返しに一致 | ^x*yz → パターンyzの前に0個以上のxを持つ行に一致 |
※参考:【正規表現】指定例と一覧表
【実行例】5で終わる行を表示
コマンドの実行例です。
grep '$5' file.txt
「file.txt」内の5で終わる行を表示します。
【実行例】ファイル内のコメント行をカウント
「file.py」というテキストファイル内のコメント行(#で始まる行)をカウントするコマンドは以下のとおり。
grep -c ^# file.py
grepコマンドは、-cオプションで検索パターンにマッチした行の行数を表示できます。
「^」は行頭を表す正規表現で、「#で始まる行」を検索パターンは「^#」になります。
-cオプションを使わない場合、以下のコマンドでも可能です。
grep ^# file.py | wc -l
grepコマンドの抽出結果をパイプ(|)でwcコマンドに渡しています。
「wc -l」は抽出した行の数をカウントします。
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