LinuxのFHS(Filesystem Hierarchy Standard)についてまとめました。
FHS(Filesystem Hierarchy Standard)とは
FHS(Filesystem Hierarchy Standard)は、UNIX系OSの標準的なディレクトリ構成を定めた仕様です。
例えば「/etc」ディレクトリに設定ファイルを格納する、ディレクトリやファイルの名前が定められています。
Linuxシステムの各種設定やアプリケーションのインストール時などに必要となります。
FHSの仕様書は、以下URL先から入手できます。
FHSのディレクトリ構成
FHSで規定された、ルートディレクトリ直下で必須とされているディレクトリは以下の13個です。
- 「/bin」
- 一般ユーザーが使用するコマンドを格納(サブディレクトリは作成しない)。
- 「/boot」
- 起動(boot)に必要なファイルを格納。
- 「/dev」
- デバイスファイルを格納(device)。
- 「/etc」
- システムの設定ファイル(.confなど)を格納。
- 「/lib」
- 「/bin/」と「/sbin/」にある実行ファイルの基本となる共有ライブラリが格納される。
- 「/media」
- リムーバブルメディアをマウントするためのマウントポイント。
- 「/mnt」
- 一時的にファイルシステムをマウントするためのディレクトリ。
- 「/opt」
- オプション (option) のアプリケーションソフトウェアパッケージをインストールして格納
- 「/sbin」
- 一般ユーザーは使用しない、システム管理用のコマンド(system binary file)。shutdown、ifconfig reboot、route、fdisk、fsckなどを格納。その他(一般ユーザが使用)のコマンドは「/bin」に格納。
- 「/srv」
- サービスデータを格納。
- 「/tmp」
- 一時(temporary)ファイルを格納。一時的な作業用ディレクトリ。リブート時にクリアされる。
- 「/usr」
- アプリケーションやそれに付随するファイルなど、ユーザーが共有する読出し専用のディレクトリ。
- 「/var」
- ログファイルや作業用ファイルなどの可変ファイル(variable)を格納。
「/home」「/root」「/proc」は必須ではなくオプションのディレクトリです。
- 「/home」
- ユーザーのホームディレクトリを格納。
- 「/home」内にユーザーごとのディレクトリが作成される。
- 「/root」
- rootのホームディレクトリ。
- 通常サブディレクトリは作成しない。
- 「/proc」
- プロセス(process)やカーネルの状態に関する情報を格納。
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