【Linux】ファイルの所有者とパーミッション

Linuxにおけるファイルの所有者とパーミッションについてまとめました。

ファイルの所有者

Linuxシステム上のすべてのファイルやディレクトリには、 1人の所有者と1つのグループが関連付けられます。

  • 所有者
    • そのファイルやディレクトリを作成したユーザーが所有者として設定される。
  • グループ
    • 所有者のプライマリグループがファイルやディレクトリのグループとして設定される。

パーミッション

パーミッションとは、Unixで扱われるファイルやディレクトリのアクセス権の設定です。
ファイルやディレクトリは扱う所有者、グループ、その他の3種類毎に、「実行」「書き込み」「読み込み」という3種類のアクセス権限を設定できます。

アクセス権限の種別 概要
読み込み権(r) ファイル内容を読み込みのみ可能。ディレクトリの場合、ディレクトリ内のファイルの一覧を表示可能
書き込み権(w) ファイル内容を書き換え可能。ディレクトリの場合、ディレクトリ内でファイルやディレクトリの作成および削除が可能
実行権(x) ファイルを実行可能。ディレクトリの場合、ディレクトリ内のファイルにアクセス可能

例えばあるファイルに「755」と設定したとき、そのファイルのアクセス権限は以下のようになります。

権限の区分 設定値 アクセス権限
所有者権限 7 「読込み」「書込み」「実行」すべて可。
グループ権限 5 「読込み」「実行」のみ可。
その他のユーザーの権限 5 「読込み」「実行」のみ可。

3種類の権限は、それぞれに1ビットを使って許可、不許可を設定します。

10進数 2進数 記号 権限
0 000 「読込み」「書込み」「実行」すべて不可。
1 001 –x 「実行」のみ可。
2 010 -w- 「書込み」のみ可。
3 011 -wx 「書込み」「実行」のみ可。
4 100 r– 「読込み」のみ可。
5 101 r-x 「読込み」「実行」のみ可。
6 110 rw- 「読込み」「書込み」のみ可。
7 111 rwx 「読込み」「書込み」「実行」すべて可。

2進数の0が許可しない、1が許可することを示しています。
3bitのうち、左から順に読み込み(r)、書き込み(w)、実行(x)となります。

アクセス権限毎の設定値は所有者、グループ、その他の順にそれぞれ0から7の整数で表わさます。
例えばあるファイルに「755」と設定したとき、そのファイルのアクセス権限は以下のようになります。

権限の区分 設定値 アクセス権限
所有者権限 7 「読込み」「書込み」「実行」すべて可。
グループ権限 5 「読込み」「実行」のみ可。
その他のユーザーの権限 5 「読込み」「実行」のみ可。

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